しがない感想文

映像制作に関わるサラリーマンの、本や映画の感想ブログ。

自分と立場が違う人を、ついつい恐れてしまうことがある。この前、大阪の立ち飲み屋に入ると、常連さんたちが集まっていた。建設現場で働いている、豪快で男らしそうな人たち。ヤンチャそうなお兄さんから、いい感じの顔になってるおじさんまで。
自分は仕事してるけど、いわゆるホワイトカラーな仕事をしていて、ああいう労働者って感じの人たちを前にすると萎縮してしまうところがある。一方で俺の方が金は稼いでるのだろうかとか、着てるものとかちょっといいもん着ちゃって申し訳ないな、とか無意識で感じているフシがある。上から目線で、何様のつもりだった感じの無意識だ。敵わないな、って感覚もある。重いものをもったり、一日肉体を酷使して働くことは俺にはできなし、人間の原初的な強さを感じて羨ましいなとも思う。
相手がおれのことを見て、どう思うのかはもうほんとにわからない。でも、好感を持って欲しいと思うけど、どうなのかな。わからない。感じるのは、立場も特性も、ふつうに考えると全然違う。だから、怖い。未知のものだと感じるんだ。
人はこういう時、自分を守るために、理解できない世界を遮断しがちだ。勝手に優越感をもったり、勝手に劣等感をもったりする。勝手に優越感を持ってくる人はイヤだ、いつの間にか戦闘状態。理想は誰とも戦闘したくない、それぞれの立場を理解して、ラベル抜きにその個人としてきちんと向き合って、認め合いたいと思う。認めて欲しいと思うし、認めてることをわかっねほしい。
そのためには自分をそのまま、まっすぐ出すことが大事だ。優越感なんて捨てされ、ただ、そのまま。自分の歩んできた人生はそれ以上でもそれ以下でもない。汚いことをして生きてきたつもりもない。できないこともあるけど、でもできることもあるし。
まっすぐに自分を出して、生きていきたい。批判を恐れず、自分を信じていきていきたい。